『子供のように』

 大人になるにつれて感度が低くなっていることを自覚する。


 子供の頃は連休のたびにワクワクしたし、正月には世の中の全てが休んでいるような静けさにそわそわしていた。

 空を見上げて雲の形を連想することもあれば、季節の変化を道端の植物に感じることもあった。

 今ではそれらが意識の外に追い出され、同じことを繰り返す日々を送っている。


 毎日がつまらないのは自分自身のせいで、それに対する答えも自分の中にちゃんとある。

 思い出して、意識して目を向ける。それだけで見える景色は一変する。

 

 世界は楽しいことであふれている。

 それを教えてくれる子供は私の人生の先生なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る