『束の間の休憩』

 今なら少し休めるな。


 そう思い張っていた気を少し緩めた。たびたび休憩を挟んではいたが、2時間も同じ姿勢をとっているため疲れが出始めていた。


 手と足は状況に応じた繊細な動きが求められるし、特に目は僅かな変化も見逃さないよう常にあちこちを見回している。


 これで疲れるなというのは無理がある。


 そばに置いていたブラックのコーヒーを一口飲み、指の腹で瞼の上から軽く目をほぐす。


 ふと顔を上げると、休憩の時間が終わろうとしていた。


 緩めていた気に活を入れ、その時を待つ。


2024/10/08

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