第27話

「仲間の帰還」


 喧嘩の仕方について

 

 話していると先輩と梁山が

 『三年相手にやる気が本気であるなら

 10対10の代表戦でどうだ?』


 俺は

『怖かったらどんどん

 人数増やしてもいいぞー』

 と相手に言った

 

 先輩達は笑って

 『人数差の分それなら言い訳出来ねーな』

 

 

 光ちんが

 『よし、負けた方は

 傘下につけ、いいな?』と言い


 渋谷が

 『ああ』

 と言った


 JJの先輩が

『それが条件だな、

 破ったら俺たちと梁山からも

 狙われる、後輩や仲間も

 関係ねー、それでいいな』


光ちんと渋谷がほぼ同時に

 "うなずいた"


 4校も集め、三年が

 主流の相手からしたら

 絶対に負けられない

 

 が

 俺たちも絶対に

 負けられない


 これからの若い時間を敗者

 として生きて行くのは

 若き不良達にとって

 天国と地獄ほどの差がある

 しかもこの約束の縛りで

 再戦はもうない



 互いに選別を始めた

 まぁこっちは幹部

 五人とバッキーは

 決まっている、が

 相手の数人は

 相当に強い

 残りも

 幹部レベルが来るだろう

 

 光ちんが

 『よし、メンバーから

 出るヤツは?』


 と話していると


 どこかから声が聞こえて

 『おい、相変わらずだなぁお前ら』

 

と聞き慣れた声がした


振り向くと"龍善"

と声にならない声を出した

後ろから

 『勇、真人、前川と

 浦学のメンバー15人

 が歩いて来た』


光ちんが

 『龍善、出てくるの待ってたぜ、

 真人、お前は大丈夫か?』

と真人に聞くが


 『この借りは返す』

と包帯を頭に巻きながら言った


 龍善が

 『誰も見つからねーからよ、

 色んなやつに聞いて遅くなったわ』

 と笑った

 

聖川が

 『ギリギリだったな、始まる直前だ』

 と言い

龍善が

『楽しそうな事してんな、相変わらず』

と幹部全員にハイタッチをした

 

 光ちんが

 『こっちは

 俺、陸、龍善、聖川、豊、

 涼、前川、バッキー、真人、勇

 の10人で行くぞ、

 真人は襲ってきたヤツ

 出て来たら行け』


 俺は

『何だよこんな祭りになるなら50対10でも

 良かったなー、おせーんだよ』


 と言いながらこの祭りが楽しくて

    仕方なかった

 

龍善は

『終わったら全員潰せばいいだろ、

 梁山もいるじゃねーか』


と俺と同じ事を言い


 聖川は

 『またこのあぶねーコンビが戻ってきたよ』

と言いながら仲間の帰りを喜んでいた


 光ちんが

『この喧嘩はうちの陸と真人が狙われ、

 襲われた事から始まった、

 陸は残っておけよ』

言い

 

 勇が

『参加しない奴らは

 円になってタイマンを囲め』


 と言い

 皆んな前へ進んだ

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