第26話

「決戦」


喧嘩に参加するメンバーが

二手に分かれて

俺たちを迎えに来た


俺、光ちん、豊、バッキー、メンバー組

聖川、涼、メンバー組


全員を乗せて一箇所に

集まった

二代とも8人乗りの

サバーバンだ、

綺麗なファイアーパターン

の塗装がしてある

改造車として

1ナンバーまで

丁寧に取得してある


光ちんが

『お、いい車じゃねーか

 と言いメンバーの一人の

 肩をバンバン叩いている』

聖川は

『これで全員か?他にいねーな?と声をかけ』

俺が

『幹部5人、メンバー6人

 とバッキーで揃ったろ?

 "返事しろ"』


とメンバーの矢田とゆうヤツに

ビンタした


矢田は

 『ああ、揃ってるよ』

と言い

俺は

『ボーっとしてんな、やる気あんのか』

 と一喝した


矢田やメンバーは

 『ここにいるのは大事な喧嘩に参加しに

 来たんだ、ヤル気も幹部になるのも

 諦めない』と言ったが


俺は

『本番はボーっとしてたら

 次の瞬間倒れてんぞ、

 お前に二度とチャンスはねーぞ』

 と言った


 全員を守りながら戦える保証がない以上

 大怪我だけはさせたくなかった


光ちんが

 『先輩迎えに行ったら、

 そのまま行くぞ』

 と出発した

俺は

 『喉乾かわくと言い、ジュースを10本

  買っておいたので全員に回せと』言い

『 2本は先輩2人分な』

  と言い

  『残りは俺が飲むから

  戻せ』と言った


  真冬の雪の降りそうな日に

  暖房をガンガンにかけ

  ウーハーのきいた

  バンでドライブだ


 すぐに先輩の集合地点へ

 着き、バンに乗り込んだ

 

 皆んな挨拶をし

 俺も『あざーす』と声をかけた

 

先輩の1人が

 『まだ兄貴は年少か?』

と聞くので、

『中でまた暴れて伸びたそうっす』

と言うと

 『マジで怖かったもんなあ、

 お前の兄貴、卒業式とか荒れてよー』

と言うと

 『兄弟だからわかんねーか?』

と聞くので

 『分かりますよ、俺がヤンキーになったら

  許さねーって入る前に言われました』

と言い

 『出て来たら教えてな、お前の家の前単車で

  通らねーから』と

 久々に先輩と話し笑っていたら

  

 すぐに海の見える公園に

 到着し、

 近くに車を止め、相手を少し見たら

 思った通り50人近い数と

 明らかに昨日よりな異質なヤンキーと

 思わせる、奴等もいた


 光ちんに

 『本命は違う学校だったみたいだな』

 と言い

 光ちんも

 『ああ、面倒な幹部レベル10人近けーな』


豊が

『コイツら潰せば南地区は

 完全に傘下に出来るってわけか』


さっきの矢田とゆうヤツが

 『俺たちが一年で市の南地区最強かー、

  やるしかねー』

と、コイツらもビビっていない

 

先輩が

 『梁山が二、三人来てるな』

と言うので、見ると後ろで座っていた

 

 豊が

 『あれが龍神と風神か、もう1人は一年か?』

 

光ちんが

 『一つ上で最強って龍神と風神と 

 一年のヤンキーの鏡って言われてる

 次期龍神だ』

 

俺が

 『マジかよ、立ち会い人って事かー

 いい演出してくれてんじゃねーか、

 どんなもんか試してやるよ』

 

 とドアを開け向かって行こうと

 したが、

 

 光ちんに

 『先輩にも立ち会い頼んでんだ、

 今ぶち壊すわけにいかねーだろ』

 と言われ

 

『ああいいチャンスなのに、あの龍神と風神はやっぱ強えーなー、いい貫禄してやがる』


 と言っていると聖川が降りて来た

 『お前この場面でも突っ走る気かよ』

 

バッキーも

 『恐ろしいヤツだな本当』

と言うが


『一つ上最強がいるならそりゃ

やっときてーだろ、ヤンキーの鏡とかゆう

のも生意気なあだ名しやがって』

 

と言い、ハーっと大きくため息をつき

 

『分かったよ、アイツらは次にするわ』

と言った

 全員気付くと降りていて

 

先輩に

 『さすが流さんの弟だな、

 同じ血が流れてる』

 と苦笑いしていた


 とりあえず二台の皆んな

 集まり、50人に

 向かって歩いて行った

 

 先輩と梁山の関係は

 顔見知り程度だが、

 集会で会った事はあるらしい

 こっちは三年だったので、

 梁山が一応頭を下げていた

 少し話している間に


 光ちんが

 『よー、この前の間抜けなヤツはどこだ?』

と言うと


 『逃げずに来たかよ、この人数差で』と

 

 この前と違って余裕でニヤついている

 俺はこの瞬間でもニヤついた

 顔を変形出来るなと思いながら


 『お前より強いの何人もいるじゃねーか、

 なんでお前が頭なんだ?

 先輩だから遠慮されてるだけだろ』

 と言うと

 

『あー?なめんなよガキー』

(だと思う、痛い所をつかれて

 慌てて喋って聞き取れない)


 聖川が

 『四、五人と本当の頭と

 強いの全部出て来い、お前らだよ』

と右側の集団と中心にいるヤツを指差した

 

 『へー、分かるヤツ等もいるもんだな』

とさっき感じた異様な雰囲気を

 もつ奴らが出て来た

 『お前いきなり梁山の

 ガリーに喧嘩売ろうとしたろ?』

  (ガリーは龍神のあだ名)

 と言ってきたので


俺は

 『ちょうどいいだろ、相手が強い方が

 弱い物イジメより楽しいんだよ』

 と言うと


『俺等は眼中なしかよ、

 一年相手だしよ、頭やらしてー

 ヤツにやらしてたんだけどな』

 と連合の頭と四天王が四人

 幹部が8人位前に出て来た

 

『俺が頭の渋谷、四天王の

 アキラ、ショウジ、タカシ、柳だ、

 そっちのお前が頭の中条で、

 龍神の陸と、この前来た聖川か』

 

光ちんが

 『坊主頭の渋谷にお前らか?

 真人をぼこったのは?』

 

ショウジとゆうリーゼントのヤツが

 『調子に乗ってんからよー、

 よえーのがいきがんなよ』

 と言うと

 

バッキーが

 『タイマンも張れねーヤツが

  生意気言ってんな』

と言い


金髪のモヒカンの柳が

 『勝ちゃいいんだよ、楽だし』


渋谷が

 『柳と偽の頭たちだけだからな、

 勝ちゃいいってのは』


アキラとゆうツーブロックと


タカシってオールバックが

 『俺たちはタイマンもつえーしな』

 と自信を持っている


 俺が

 『さっきからうるせーよ、

 さっさと全滅させてやるからよ』

 と言い

 聖川が

 『タイマンか代表戦か勝ち抜きか全員か

 どれだハンデに選ばせてやる』

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