第7話

いつもの学校帰り、


本日はゲームセンターとやらに来ております。


私は今まで女友達とプリクラを取りに来たことしかなくて、


正直ゲームセンターで遊んだ記憶はない。


桃李先輩も、基本人混みが苦手なので


ゲームセンターにはあまり来たことがない様だ。


そんな私たち2人がゲームセンターに来たら、、、




まぁ、人が群がる群がる。


ついて早々、トイレに行った私。


戻ると人混みができており、


何事かと思えば桃李先輩が囲まれていた。


どうしようかと迷っていると、


そんな私に気づいた桃李先輩が人混みをかき分け


私の手を握り、走り出した。


走って逃げ込んだ先はプリクラ。


え、桃李先輩プリクラとかとるんだ。なんて思っていれば、


「ん?なにここ。椅子もないし、ハンドルとか何にもないけど


どういうゲーム?」


「え、ちょっと待ってください。これプリクラですよ?」


「、、プリキュア?」


「プリクラ!女の子とかよく撮ってるやつですよ!目とかおっきくなるやつです!」


「あぁ、プリクラ?っていうんだ」


まさかのプリクラだと知らなかったらしい。


「じゃあ、撮る?プリキュア」


「いや、ク!ラ!プリクラ!というか、桃李先輩こういうの苦手だと思ってました。」


「好んでは撮らない。けど、今日笑眞の髪の毛ふわふわしてるし、撮っといてもいいかなって。」


え、、、実は今日放課後デートだということで、少し気合を入れて髪を巻いてみたのだ。


「好きですか?この髪型」


「、、、嫌いじゃない」


これは、、、結構良いということだ。


次からデートとかでも巻いてみようかな。なんて考えていると、


いつの間にか先輩がお金を入れていて


壁紙の選択をスキップしてしまい、撮影が始まってしまった。


3,2,「え、なんかカウントしてるんだけど」パシャッ


準備はいい?もう一枚行くよー3「準備全然出来てないんだけど」パシャッ


次は前身だよー3.2.「ナニコレ、全然ついていけな」パシャッ


終始先輩が面白すぎて、可愛い顔とかじゃなくて全力の笑顔を晒している私。


それでも適応能力が高い先輩は最後の1枚になると


次で最後だよ!最高の笑顔で!3.2.「こういうことね」パシャッ


そうして出来たプリクラはほとんど顔が切れていたり、


後ろを向いていたりしている先輩の横で全力の笑顔の私と、


私の頬に唇を寄せる先輩と、驚いて固まっている私のプリクラとなった。



”桃李先輩の適応能力は凄まじい。”



それからといもの、カップルの中で


彼氏が彼女の頬にキスをするプリクラが流行ったそうです。

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