第13話 英霊との融合
智紀達に事情を聴いた星哉は、
「にわかには信じられない話だが……。でも、この世界の魔王を倒すことが、乃蒼くんを救うことになるんだね?」
智紀はこっくり頷いた。
「分かった。僕も協力するよ。それに、その子は乃蒼君の小さい頃によく似ている……」
チビノアの方を見ながら星哉はいった。
「では、始めよう」
英霊ジークフリートの魂が、星哉と融合する。
融合の拒絶反応なのか、苦しみ、吐く星哉。星哉の意識は無くなったーーーー。
星哉は目覚めた。ここは、星哉の精神の世界か?
「問おう。お前は救いたいものが?」
英霊ジークフリートが星哉に聞いた。
「ああ」と星哉は頷いた。
「それならば……我の魂ごと持っていくがよい!!」
英霊ジークフリートが叫ぶ。
まばゆい光が溢れ出すーーーーーーーーーーーーーー
「星哉さん、大丈夫ですか!?」
智紀達が心配して駆け寄る。
星哉は静かに目覚めた。
英霊ジークフリートと融合を果たし、星哉は若返ったようだった。
「昔に戻った気分だ」
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「チビノアさま、手袋と帽子は持ちましたか?お靴はそれで大丈夫でしょうか……エヴァンス!確認して」
「コンパスは?水筒、行動食は?医薬品類は?」
「あーもう、うるさいよ。全部持ったよ!!」
過保護すぎる流浪騎士団達にチビノアは一括する。
「山頂は冷えますからね。智紀達、チビノアさまをどうかよろしくお願いします」
「うん!!」智紀達ははしゃいでいた。
「ピクニックじゃないんだよ…」チビノアが呆れながら言った。
シュトハムとルディン、エヴァンス、クリス、他・流浪騎士団達が見送る中、智紀達、星哉、チビノアは、イェソド山脈を目指し、出発した。
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