第12話 英霊ジークフリート
40日の猛訓練で、智紀達は実力をつけていた。
「魔王ザルガバースの城に行くには、ホド検問所を通らなければいけない。ホド検問所の検問料はバカ高い。ホドに行く前に、イェソド山脈で銀を発掘して、キャラバンの商人に銀をお金にに換金して貰って、検問料を稼ごう。僕も一緒にお供するよ。流浪騎士団は、魔物から人々を守る仕事があるから一緒には行けない。智紀達には護衛が必要だ」
チビノアが言った。
チビノアは草原で詠唱を始めた。
流浪騎士団と智紀達が見守る。
「チビノア様は、英雄英霊召喚をしようとしています」流浪騎士団長クリスが言った。
「この世界の4人の大英雄、魔法使いサムソン様、騎士ジークフリート様、巫女ネイト様、女戦士アンナ様……。今召喚しようとしているのは、騎士ジークフリート様の英霊です」
叔父さんがレゴの人形で言っていた人物たちだ。
「汝ら、英霊よ、このエリュシオンの英雄よ。此の地に闇が訪れたし、此の地に悪がはびこりし。
光の中から出現したのは、なんと、叔父の病室で会った、星哉だった!!
「ここは?」
星哉は自分がどこにいるのか、まだ理解できてないようだった。
星哉の後ろには英霊ジークフリートの魂が腕組をしながら立っていた。
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