第77話

「 まだ、、、その人のことが好き、なの? 」



不安な瞳を向ける私に、リョウジは答えた。



『 そう思ってたんだけどな。もう違うみたいだ。

いつの間にか、もっと好きな人ができた。 』



夜景から私に視線を移したリョウジが

困ったように笑う。



『 ユウミ。そろそろ僕のこと信じてくれない?

こんなに好きなんだけどな。 』



そう言って、私の頬に優しく触れる。

顔が冷たいからか、リョウジの手が温かい。


・・・



「 私もリョウジが好き。

だからお願い。不安にさせないで。 」



そう言って、リョウジの胸に頬を寄せた。

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