第58話

『 ユウミ。明日は何してるの? 』



「 明日は普通にパートだけど。 」



『 夜は暇? 』



「 うん。夕方には終わるから。 」



『 じゃあさ、外でデートしない? 』



ここ以外でも、恋人をしてくれるの?

思わぬ誘いで嬉しくなる。



「 いいよ。楽しそう。どこに行く? 」



『 18時に駅前。それだけ決めておこう。 』



「 分かった。最近、何か恋人みたいだね。

リョウジが色んなこと教えてくれるように

なった。 」



私がそう言うと、リョウジはクスッと笑った。



『 まぁ、そのうち分かるよ。

何で僕がこんなにユウミに拘っているのか。 』



リョウジが意味深なことを言う。



「 どういうこと?私に拘ってるの? 」

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