第27話

『 ユウミはどうなの?僕のどこが好きなの? 』



え、そんな質問返しあるの?

そこまでは考えてなかった。

えっと、そうだな。



「 優しくて、かっこいいところ。 」



『 それだけ? 』



「 背が高い。 」



『 他は? 』



「 えっと、優しい!! 」



『 それ、さっき言ったよ? 』



そうだっけ?

そう思って必死に考えていると

リョウジが私の耳元で囁いた。



『 ねぇ。可愛いから、キスしていい? 』



え?

驚いて、顔を上げると。


考える間もなく、もうされた。

別れ際のキスよりも、長くて甘い。

よく映画で見るような、深いキス。


・・・



『 コインランドリーの時間の方が

よっぽど勉強になるんじゃない? 』



リョウジはそう言って、優しく微笑んだ。

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