Day 1.

第5話

『 お待たせしました。これ、1000円。

本当にありがとうございました。 』



「 あ、いいえ。 」



『 じゃあ、乾杯しましょう。 』



「 あ、はい。じゃあ、えっと。

今日もお疲れ様でした。 」



『 お疲れ様です。乾杯。 』



・・・



『 じゃあ、自己紹介でもしますか?

僕、リョウジって言います。28歳。 』



「 リョウジさん、、覚えました。

私はユウミです。27歳です。近いですね。 」



『 リョウジで良いよ!歳も変わらないし、

敬語も無しにしない? 』



「 そう、だね。うん。

リョウジは何してる人なの? 」



『 うーん。色々。海外とか放浪してる。

悪く言えば、フリーターかな。 』



「 そうなんだ。羨ましいな。 」



本音だ。

本当にそう思う。



『 羨ましい?フリーターが?

珍しいこと言うね。初めて言われた。 』



「 だって、自由で何か良いじゃん。 」



自由だけど、不安なことも多いよ。

そう言って、リョウジは笑った。

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