第33話

心陽君てほんと可愛い顔してる。

この顔が泣き散らして身悶えている姿が早くみたい。


 どうにかこうにか、あの3人の気持ちが心陽君に向くように出来ないものか.....。


 心陽君に迫られている状況にも関わらず、私はやっぱり心陽君が男に襲われている姿を想像していた。



 ....思えば高校生活は、女とバレても余裕だった。


 適当な婚約者候補を探そうと思っても、4人に邪魔されるばかりだったから、4人にされるがまま、お姫様扱いされてるしかなかったし。



 しかし大学に入ると、4人の男たちは進化することとなる。


 ポ◯モンでいうところのメガ進化ってやつだ。


 あんなに可愛いかったゼ◯ガメがメガ◯メックスになってしまい、え?なにそのふてぶてしい姿。私は弱くてもずっとゼニ◯メの姿が良かったのに、と思ってしまうような変貌を遂げるのだ。



 それもこれも、全部私のせいだ。だって私、前世では生粋のダメンズウォーカーだったし。

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