第30話
そんな感じで、私の定評はなかなか地には落ちず、心陽君はイライラしっぱなしだった頃、
学校に忘れ物をしてしまった私は、夕方、寮から歩いて学校に向かっている途中、夕立に降られてしまった。
その時私は、白Tシャツの上にウィンドブレーカーを羽織ってはいたものの、靴がびちょびちょになってしまい、校舎の手前にある体育館倉庫にとりあえず避難した。
靴と靴下を脱ぎ、体操座りで雨が止むのを待っていると、たまたま心陽君がやって来たのだ。
「は?...何で一門先輩がこんなところに....。」
「あ、心陽君、偶然だね!」
「....いつも馴れ馴れしいんですよ先輩。誰が名前で呼んでいいって言いました?」
「心陽君も学校に忘れ物?」
「あんたと一緒にしないで下さい。」
その時心陽君は、ロンT一枚しか着てなくて、びちょびちょに濡れて乳首が透けていて、ああ、今ここに琉生がいたら確実に2人はいたしているのに...と妄想を膨らませていた私。
心陽君が寒そうに両腕で自分の身体を覆い、くしゃみをしたのを見て、私は自分の着ていたウィンドブレーカーを脱ぎ、そっと心陽君の肩にかけた。
「撥水性のあるウィンドブレーカーだから、中は濡れてないよ?」
「....余計なお世話。いちいちウザいんですよ。」
「ありがとう。」
「褒めてませんけど。」
「なかなか雨止まないね~」
私が腕を上げて軽く伸びをした時だった。
なんかやたら身体がスースーするなと思っていたら、私はいつもつけているはずのサラシがないことに気付いて、
"しまった"と思う頃には、心陽君の目が私のノーブラの胸に釘付けになっていたのだ。
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