第28話

そうだ、そうだよ心陽、あんたは純粋無垢よりもその意気でいんだよ。ちゃっちゃと2人をあんたの虜にしちゃいなよyou。私が入学してからこの1年、確かに女だと2人にバレても何だかんだ穏やかな日々だったよ??でもね?私はBLが見たいんだよ。せっかく転生したんだから間近でイケメンたちの乱交乱舞が見たいのよ!


 ねえ、分かる?3次元のBLを見ようとネットで調べれば、筋肉ムチムチ、顔面偏差値40ぐらいの男たちが真顔でイチャついてんのよ?あ、ダメだわ、やっぱ2次元だわ。ってなる私の気持ち、風呂桶でガバッと汲み取ってくんない?!



「斎藤心陽君っ!!」


「は??な、何ですか?てか、何で僕の名前知って」


「君には男心を奪える素質が備わってる!!私の定評なんて地に落として、さっさと秋人と琉生を落として目にものみせてよ!!!!」


「は?....そ、そんなことあなたに言われなくてもすぐに落としてやりますよっ!」



 ウザいくらいに絡んだのは私の方だった。


 興奮のあまり、私は"私"とか言ってしまったが、心陽君は特にそこには気付いていないようだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る