第2話
「......
眼鏡を掛け前分けの黒髪をかきあげた
背後から耳元で眼鏡と敬語口調のイケメンに囁かれて
でもこの私、
それにBLは見ているからこそいい、いや見ているだけがいいのだ。
「おい朱良~!!まだ風紀の仕事片付かねーのかよ??帰ったら一緒にスマブラしよーぜ?」
風紀委員室のドアもノックせず入って来たのは赤い短髪の男、
横には二本の剃り込みをキめており、リング状のピアスが片耳に4つもついている。
「....なんだ貴様ノックもせずに。そもそも不良風情がここに来ること自体おかしいでしょう。」
「はあ?眼鏡は黙っとけよ!!その二重人格、動画配信して公開処刑してやんぞ?!!」
秋人は確かに二重人格かもしれないが本性が一体どれなのかは私もよく知らない。
彼は今の私には優しく接してくれるが、最初出会った時は寄せ付けないオーラで私のことも"貴様"と呼んでいた。
それに比べ琉生は裏表なくそのまま一直線にドアもノックせずに向かってくる。
琉生とはゲーム友達というのは今の在り方で、出会った頃は喧嘩友達だった。
喧嘩ってのは口喧嘩じゃなく拳と拳の喧嘩のこと。
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