神薙英機と言う男 わたしゃ既に死んでいる サイドストーリー
旬乃助
神薙英機と言う男
わしの名は
⚫︎⚪︎⚫︎⚪︎
わしは田舎の農村に産まれた 貧しくも 父、母、弟と妹との五人家族じゃった あの朝が来るまでは…あの朝わしは いつものように日が出る前に目覚め 裏山で畑仕事をしている 今日は一人だった いつもなら父もいっしょなのじゃがあの日は違った…
家に帰ると父は俺を観るなり 畑へ行って来ると出て行った すれ違った父は拳を強く握っていた…
…英機 朝ご飯を食べてしまいなさい お
水で身体を拭きお勝手に入る いつものちゃぶ台の前に座る…妹の姿が無い?わしは黙っていた 口にしてはいけないと…
妹は わしより四年遅く生まれた三歳だった 畑仕事をしていると 兄ー兄ーと雑草を持って歩いて来る よちよちと 帰りはいつも 肩車をせがまれた 父に頼めば良いのにといつも思っていた わしも幼かったから上手く出来なかったから…
時は過ぎた 隣国では戦争が続いてるらしい わしには遠い国の話しとしか思われなかった ある日 病気で弟が倒れたと畑仕事の最中に聞かされた 町の病院に連れて行って貰ってると…その日を
其の後 父は畑を手放し行商の
わし達三人が暮らす長屋の三件隣に一つ歳上の小梅と言う娘がいた いつも姉さんぶって わしに絡んでくる 小梅は末っ子の癖に…小梅は三姉妹じゃった 長女が桜 次女が楓 で末っ子だ 小梅はいつも桜の事で頭がいっぱいじゃったわ そんな小梅を桜も可愛がっていた…因みに楓は 我関せず我が道をってな感じの
そんな町にも火の粉は降り注いだ空襲だ…町は消え人も消えた 幸いにもわし達親子は難を逃がれた 一度消えた町に空襲は無いだろうと町に残る事になり 町外れにあった長屋に移り住む事ができた 未だ戦争は続いていたが わしも復興に
そんな わしの日常も一通の赤い紙により一変する事になるわしが満20歳の時である
翌年わしは入営した…身籠った家族を残して
わしは散々耳にした歌を背に参戦した 残す家族の為に 繋ぐ命のために…
これで わしの話は終わりじゃ…この話の続きは機会があったら話そう、でわ…。
神薙英機と言う男 わたしゃ既に死んでいる サイドストーリー 旬乃助 @shun-nosuke
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます