第39話
西條さんから課せられる、日々のセクハラ及び下ネタの試練。最初はこれをセクハラだと理解するのに、約半年を要した。
この私に対応できない下ネタなどあってはならない。セクハラにはセクハラで対抗するのがいい。もちろん、キャバで学んだ話術だ。
その割に西條さんは、迎えに来てくれるし、車中でもマックのカフェラテを用意してくれていた。普段も良き先輩として気遣いをしてくれている。具体的な良い例は何一つ思い出せないのだけれど。
「おい見ろよ野口。マリア先輩の車にダークホースが乗ってる。」
「まじ??マリア先輩とコキンちゃんって仲いいの?!」
「知らん!でも初めてマリア先輩がいい仕事したと思える!」
コキンちゃんとは、
それでいて見た目は天使なのだから、当然男性社員は放っておかない。華奢で白くて小さくて、唇はぽってりと目元の涙袋までピュアを極めている。今日もお団子ヘアだ。
マリア先輩のハイエースには、課長や他の社員も乗り合わせていた。ロケバス並のハイエース運転できるとか、マリア先輩、仕事以外では本当に有能。
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