第7話

杜環へ


こんにちは。きっと杜環にとっては初めましてよね。

急にいろんなことを言われて驚いているよね。

きっとすぐには受け入れられないよね。

ごめんね、杜環。

ほんとは一緒に過ごしていたかったけど、それも叶わない。

あなたを残しておくのは本当に辛いけど、元気でいてね。

悪魔と人間のハーフだから、辛いこともあるかもしれない。

存在が禁忌、バレたら多分殺される。

こんなこと、あなたに伝えたくなかった。

でも、伝えないといけないことだから伝えます。

お母さんはもう、この世にいないと思う。

あなたの成長を近くで見ていたかったよ。

あなたが元気でいることが、私の幸せです。

さようなら、杜環。

どうか、どうか、強く生きられますように。

いつまでも、愛しているよ。


お母さんより




追伸

何か困ったことがあれば、駅の近くでカフェを営んでいる瑞希さんを頼ってみて。

きっと力になってくれるはずです。

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