【間話 五分で感動する。英雄伝説】
星聖暦525年王家ロペル一家から膨大な魔力量を持った赤子が誕生した。
その子供はレイト・ロベルと言い、黄金の髪とヒカリアン(この世界の太陽のような存在の惑星)のようなオレンジの瞳を持っていた。
その子供はすくすく成長し、十五歳になった。
それまでに魔力も生まれた時より膨大になり、体格にも恵まれ、剣の才能、知恵、そして国民の信頼もつき、聖人になった。
十五歳になったレイトは最近国を悩ます存在がいることを知った。
それは魔王という存在だ。
魔王はレイトの国を侵略し、国民たちを襲い、国民たちが恐怖してしまい国全体が暗くなってしまったのだ。
この状況を見過ごせなかったレイトは真っ先に国を出て、魔王討伐を決心したのだった。
レイトは魔王がいると言われている魔王城まで旅を始めた。
レイトは魔王軍の下っ端の兵士をなぎ倒しながら進んだ。
しかし、ここで一つの関門に差し掛かったのだ。それは魔王軍の中で魔王を抜いて強さがトップクラスに強い四人、魔王軍四天王と呼ばれている一人がレイトの前に立ちはだかったのだ。
レイトはギリギリで自分自身の
ギリギリで勝利を収めたレイトだったが、体がボロボロで傷だらけで倒れてしまったのだ。
次に目覚めたレイトはせ精霊の森と呼ばれる『ユグドラシル』にいた。
そこでレイトは精霊王のハレルヤ・ノアに出会う。
ノアはレイトに特訓を付けると言い一年修業をつけさせた。
一年の修業を経て、魔力と魔術の使い方、剣の扱いを精錬させた。
もう一度歩み始めた魔王討伐の旅に新たにノア、そして修業の中で出会ったホムンクルスの少女エラル、堕天使の青年ハクシが加わった。
こうして四人になった英雄一行は無事四天王の残りの三人を倒した。
そして焦りを感じ始めたのか星聖歴543年魔王が全面戦争を仕掛けた。
魔王軍の進軍に際して、レイトの国の全軍が立ち上がり魔と人との全面戦争、最初にして最後の大戦争、魔人大戦が始まったのだ。
その頃レイトは魔王城に到着し、魔王との最終決戦が始まった。
しかし、魔王の力はレイトより膨大だった。
その膨大な力にレイトの仲間は次々に倒れ、とうとうレイト一人になってしまった。
「くそっ、このままじゃ……」
レイトの体中はボロボロで剣まで折れてしまい、地面に足をついてしまった。
するとどこからか、
「頑張れ」「がんばれ」「がんばって」
と応援の声が聞こえた。その声の主たちはは動けない仲間たちだ。
すると今度は遠くから、
「英雄のお兄さん頑張ってー!」「頑張れ王子!」「頑張れレイト!」
と、男女様々な声が聞こえてくる。
そのレイトを応援する声が一つ、また一つ、と集まり声が大きくなってくる。
すると、その声が色とりどりの微細な光になってレイトの剣に収束していく。
そして、レイトの刃折れの剣は全てを断つ虹色の剣『テンハレルヤノツルギ』に変化した。
レイトは最後の力を振り絞って立ち上がり剣を天に向けて構える。
「これが、みんなの願う力、思う力だ! 受け取れぇぇえ魔おおぉぉぉぅう‼‼」
レイトはテンハレルヤノツルギを魔王に向かって振り下ろした。
魔王は体が真っ二つに分かれ、息が消えた。
そしてこの世界はレイトのことを英雄と称え、レイトの国はレイトを国王に立て、平和が訪れたのでした。
おしまい
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