第8話  雑踏の中で

鉄郎が「お、勇太。おはよう。あれから本は読んでいるのか?」と声を掛けた。

勇太が「はよー、まーな。本を読んでいたから寝不足だよ。」と言って欠伸(あくび)をしていた。

鉄郎が「それもそうだよな。俺は本を今三巻目に入って居るところで、凄く楽しかったし、今も読んでいるよ」と話をした。

本を真剣に読み始めていたら、トキヤが「お、俊哉。今、考えて居たけどこの旅は果てしない旅だった。この先にはボスが二匹居る、レッセンとダークラーと言う魔物だ」と話をして居た。

俊哉が「そうだな、これが俺達の最後の戦いになるかも知れないな」と二人で話をして居た。

ジャネットが「何を話しているのよ。私も居る事を忘れないでよ」と葉っぱの傘を差して、俊哉とトキヤに近寄って来た。

トキヤ達が旅に出た時は、もう既に雨は止んでいた。

ポツポツと言うしずくが池に垂れて、虹が出てレインボーに光輝いて見えた。トキヤは「綺麗だな。俺達を快く向かい入れてくれたみたいに、この先は明るい未来が待って居るはずだ」と嬉しそうな顔をして外を見ていた。

トキヤ達はボスの居る場所まで歩いて行くと、レッセンが「何だ、人間の匂いがするぞ。ここは俺様たちの場所だ。邪魔する者は食べてやる」と言うと、ダークラーも駆けつけて来た。

ジャネットが「我の命令に忠実になれ。そして我の手から千本の矢を放て」と言うと千本の矢が空からダークラーやレッセンの上に降って来た。

俊哉が「氷山剣」と言って、氷の矢を放ち、その上に炎玉を放つと数倍の勢いで、ダークラーとレッセンを倒した。

そして皆で協力し合いながら、ボス二匹を倒して異世界のアルタイルに夕日が昇り、平和が戻った。

鉄郎が「あれ?もう、本が読み終わったぜ。最後の本は良かったな」と言うと、鉄郎の返事に勇太が「おお、良かったな。」ともうどうでも良い様な顔をして居た。

鉄郎は「やっぱり、俺の思った通り本何て読んで居なかったのか?」と返事を返した。

勇太が「おお、そうかもな」と話をして、鉄郎よりも早く呆れて帰ってしまうと、鉄郎は「おい、待てよ」と勇太を自転車で追いかけて行った。

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