第6話   全てのことは

本が集まる図書館に、一人鉄郎は本を探していた。

ゴトッと音がして、下を見ると「アルタイル 異世界の名のもとに 第二弾」の本が転がって居た。

それは全てが始まるような不思議な感覚を鉄郎は感じていた。

全ての事は、この本に詰まって居る様な気がした鉄郎は嬉しく思って居た。本を読んでいた鉄郎が真面目な顔をして本を読んでいた。

其処に書いて有ったのは、ルテーラから「トキヤ、今大丈夫か?」と声を掛けられて、トキヤが「ん、どうした?」と返事をした。ルテーラが「ごめん、僕のお父さんが亡くなって命日だから、もうそろそろ家へ帰らないとならない。」と声を掛けた。トキヤが「お、そうか。此処でお別れだな」とルテーラに手を振った。

ルテーラは荷物を持ち、実家のチュジェント村に帰って行った。

お父さんのベルエトが亡くなって位牌を持ち、葬式をして通夜を迎えていた。

その頃、トキヤは「俊哉、ルテーラが父ちゃん亡くなったみたいで葬式で今夜、通夜だそうだ」と話をして俊哉が「そうか、それは残念だな。」と返事に答えた。

トキヤが「しょうがないさ、またこの旅が終われば、時期に会える時が来る。」とルテーラに会えることを俊哉もトキヤも考えていた。

トキヤも俊哉も寂しそうな顔をして、旅路を急いで歩いて居た。

トキヤ達が向かうのは、幻のリシャント村という街へと足を踏み入れた。リシャント村のオラジさんと言う村長にトキヤは、「リシャント村の住人は居るのですか?」と聞くと、オラジが「え?なんじゃって?聞こえん」とオラジに聞き返した。

トキヤはもう一回大きな声で「リシャント村の住人は、どうしたの?」とオラジに聞いた。

オラジが「あぁ、住人か。わしともう少し人おるよ。でも魔物に喰われてしまった人が大半じゃ」と話をした。

トキヤが「この国には勇者は居ないの?」と大きな声で話をすると、オラジが「あぁ、一人居るな。ジャネットって言う女の勇者が居る」と答えた。

トキヤが「ジャネットさんは、今何処ですか?」とオラジに聞くと「あ、其処に居る」と指を差した所に、綺麗な女性が「私の事かしら?」と返事に答えた。

ジャネットはタイツが黒く、ミニスカートのピンクと白の裾を履いて、腕にはプロテクターと言って攻撃をガードする為の腕輪をして居た。

トキヤが「あなた、ジャネットさんですね。俺達とこれから一緒に魔物退治の旅に出掛けませんか?」とジャネットの前で土下座をした。

ジャネットは「まぁ、良いでしょう?私で良ければ一緒に旅をしましょう。」と快く引き受けてくれた。

その後「ドスン、ドスン」という音が、街を歩いて行く音と共にロジェが向かって来ていた。

ロジェをジャネットとトキヤが挟み撃ちにして、進行方向を塞いだ。

ロジェは「何だ、俺様の行く手を阻むなど100年ほど早いわ。」と言って、ロジェがトキヤに立ち向かって来て居ると、トキヤは「十字切り」と言って、剣を縦、横に無人に剣を操った。

ジャネットは「炎の剣」と言って、剣をロジェのお腹の所を目がけて突き抜けて行った。俊哉が「我に力を与えよ、リフレイン」と呪文を唱え、回復魔法をトキヤとジャネットに掛けた。

そしてリシャント村の人々は生き返って、元の穏やかな生活へと戻って行った。

一章を読み終えた時にチャイムが鳴り、時間は午後の17時を回ろうとしていた。

鉄郎は家へと薄暗くなる中、帰って行った。

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