第9話   シアワセのつぼみ 

ユリが「あれ?いつの間にか、ユズキが居ない。何処へ行った」と目をやっても何処にも居ない。

カナコが「ねー?ここで話したい事が有って、呼び出したんだけど良いかな?」とマサヒロに話をした。

マサヒロは「え?何?」と声を掛けられたカナコに返事を返した。

カナコが「あのさ、ユズキの事好きなの?」と真剣な顔で聞いた。

マサヒロが「あぁ、あの子の事か?うーん、どうだろう。気持ちは良い子だと思うけど・・・」と返事に迷って居ると、ユキナが来て「ね?マサヒロそこに居たの?」とマサヒロに声を掛けた。

ユキナが「あ、また違う子だ。どちら様?」と首を傾げて、カナコを見ていた。

カナコは「あぁ、私はユズキの友達でユズキの事を、マサヒロ君はどう想って居るのか聞きに来たの」と話をして居ると、ユキナが「まさか、私のマサヒロだよ。そんな事ある訳無いよ」とマサヒロの腕を引っ張っていた。

ユズキは「今頃、マサヒロ君は何をして居るのかな?」と頭の中で考えていた。

カナコがボーっとしている間に、ユキナが「マサヒロ」と名前を呼んで一緒に逃げて行った。

カナコは「やっぱり彼女なのかな」と少し不安になりながらも、2人がその場を去って行く姿を見ている事しか出来なかった。

ユズキは、「あれ、マサヒロ君?」とマサヒロを見て居ると、その後ろにはユキナが笑顔を見せていた。

ユズキは「やっぱり、ユキナさんの押しが強すぎて近寄れない」とちょっと控えめに見ていた。

マサヒロが「ユキナ。悪いけど、俺も自由になりたい。もう幼馴染ごっこは終わりだ」とユキナの腕を振り払った。

ユキナは「私は、マサヒロの事を好きだったのに、どうして?」と腕を振り払われたのが悲しくて、涙を流していた。

マサヒロは、「ユズキさん、話があるので放課後に教室で話をしよう」と誘われて、放課後教室でユズキが待って居た。

ユズキが「あの、話って?」とマサヒロに聞くと、マサヒロが「ユズキさん。俺前から、趣味とか合うし、息も合うから気になって居た。付き合って欲しい」と告げた。

ユズキは「ありがとう。私もマサヒロさんの事を気になって居たし、話をしたいなと思って居たよ」と素直に気持ちを受け取り、2人は晴れて幸せになったのだった。

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空に駆ける 影山 みはつ @mihatsu1865

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