第5話 片思い
ユリが「ね?ユズキ。最近、あまり話しないけどどうしたの?」と心配していた。
カナコが「ほんとだよね?雨でも降るんじゃないかって心配しちゃうわ」と笑って居た。
ユズキが「あ、そうだ。コジロウ君にノート借りていたんだ。返さないと」と慌ててノートを持って行こうとした時、ソノコが来て「あら?そのノートはコジロウ君の?じゃ、コジロウ君にノートを返しに行ってあげる」と思わず、ユズキは「返して」とも言えずに、ソノコは「ノート返したいって言うから、ユズキさんの代わりに私が届けに来たの」と嬉しそうにコジロウに話をして居た。
コジロウが「それは、どうも」と冷たそうに返事をソノコに返した。
ソノコが「あら、コジロウ君釣れないわね?私がノートを返しに来たんだから、もっと嬉しそうにしてくれたらいいのに」とコジロウに媚びを打って居た。
コジロウが「辞めてくれないか?そう言う媚を売られて、こっちは飛んだ迷惑なんだよ」とソノコに冷たく突き放すような言い方をした。
ソノコが「そんな事を言わなくても良いじゃないの?私だって、コジロウ君に優しくされたいのに」と涙を潤ませて教室を急いで出て行った。
ユズキが「良いの?そんな事を言って」とコジロウに意見をすると、コジロウは「良いんだよ。アイツうるさいし、本当に迷惑だったし、普通ならもっと静かにして貰いたいくらいだ」とソノコに冷たい態度を取る、コジロウを少し冷たいなと感じていた。
カナコは「こら、そんなに責めたら可哀想でしょ?コジロウ君だって好みはあるんだから、ほっときなよ」とユズキに注意を促した。
ユズキが「だって、女の子にあんな言い方をしたら普通泣くよ」とカナコに反論した。
ユリが「私も同感。コジロウ君って好きじゃない子には冷たいんだね」とコジロウに冷たい視線を送った。
コジロウが「な?話があるんだけど」とユズキに声を掛けると、ユズキが「あの、話って何?」と教室を出ると、コジロウが「俺、ユズキが気になって居ていつも明るく、皆と話をして居る、そんな高嶺の花でもあるユズキと何時か付き合いたいと思って居たんだ。付き合ってくれないか?」と声を掛けた。
ユズキは「でも、私はあんな風にソノコさんに冷たい態度を取るような男性を好きにはなれないよ」と伝えた。
コジロウは「そうか。なら良い」と態度も言葉も開き直っていた。
コジロウは最後に「お前もソノコと同じだな。お前は違うと思って居たのに」とユズキに言葉を残しその場を去って行った。
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