第3話 障子目ちゃんは探索したい
「はっはっは!やったぞ やってやった!」
やはり我は、やればできる子だったんじゃなおかしいと思っておったんじゃ。
脅かしても『大丈夫?』やら『可愛いね』と言われ挙句の果てには
『ハァハァ おじさんと一緒に来ないかい?』などと逃げている途中で話しかけられた時には
何故か分からぬが終わったと思ったものだ
「そうね、この前の奴 とんでもないヘンタイだったわ しばらくはいつも通り隠れてたいわ」
「なんと怖気ついたか壁の」
休みたいし とミミが言っておる
なんと軟弱な妖よまったくどうしょうもないの
チカラがなければ何も出来ん
それどころか消滅なんてことも…
そういえば、この身体になってからというものの試していなかった事がいくつかあったな
「ふむ、部屋の外に出てこの旅館を見て周るとするか」
部屋から出る前に「金髪にその喋り方気になるから辞めなさいよ」と壁の奴に言われたが我の知った事では無いな!
我の決めた事でも無いしな!
メアリーは、「行ったくる〜」と言いながらピューと飛び出して行った
「ホント、あの容姿で『我』とか『のじゃ』とか……気になる」
部屋の外 廊下
「さて、まずは何処に行こうかの!」
今までは、身体など『目』しかなかったモノだから楽しみで仕方無いの!
「他の場所は、知らんから早く見てみたいが何処から行けば良いかわからんな」
うーむ、、、取り敢えず適当に見て周るか
厨房
ここは、調理場かなんだか人が沢山おるぞ
忘れていたが今は、昼時だったか
「しかし、謎じゃな割烹着などでは無く死に装束を纏って飯を作るなぞ世も末だな」(小声)
この時、料理人が着ているのが調理服というだということをメアリーは、知らなかった
「あとで、つまみ食いに来てやろうではないか感謝するがよいぞ!」
「今の子誰っすかね?」
「知らん…それより集中してやれよ客に出すんだからな いいか!」
玄関 受付
「ここは、先日にあの僧が連れて行かれる所を見た場所だの」
ちょうど客の男が1人、やけに受付の女に
引っ付かれておるの
「ねぇ、お兄さん 今夜いっても良い?」
「え、あの困ります」
「ふふ、良いじゃない ねぇ、お願い♡」
な、なんじゃアレ ハっ!アレが世に聞く
娼婦という奴なのかっ!
「ねぇ、あなたの な め さ せ て ♡」
あの男落ちたな顔がそう言っておる
しかしあの女少し妖気が出ておるような?
ま、後で挨拶してみるか
「ふふ、今夜のゴハン ゲット♡」
風呂場 女湯
「ふへ〜、えぇ湯じゃ〜」
今日は、色々見て周ったがやはり最後はここだな
身に染みるようじゃ〜
「いままで部屋の外などしらんかったが、良い所じゃなぁ人生の半分は損した気分 ん?いや妖生?怪生?かの」
ま、どれでも良いか
「はぇー、気が抜けて溶けてしまう〜 む?」
なんじゃ、妖気?目線も感じる様な
まさか覗きか!?
「これは、横…では無いな………!上か!!」
その時、天井には目玉が1つ
な、な、な、なんじゃとー!?
「き、貴様 我『障子目』と役被りなどするでないわー!!」
天井からまるで身体が生えるかの様に、あるいは肉付けされるかの様にソレは現れる
「失礼レディ 私『目目連』と申します。紳士の端くれでありながら怯えさせる様なことをしてしまい大変申し訳ありません」
奴、彼は出てくるなり済ました顔で謝った
『全裸』 で
「この!助兵衛がぁー!!」
他には、誰も居ない女湯でその声だけが木霊した
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