6
-あなたの怨み、晴らします-
好美は一気に画面に吸い込まれた。
「本当にあった……」
好美はキーボードに恨みを打ち込むかのように、名前を書き込んだ。
-安藤サオリ-
迷いは無かった。
カーソルを送信に合わせ。
叩きつけるかのようにエンターキーを叩いた。
「呼んだ?」
部屋にいたはずの好美は、夕焼けの木の下にいた。
声のしたほうを振り返ると、そこには長い黒髪をなびかせた閻魔あいがいた。
「あなたが?地獄少女……?」
「受け取りなさい」
地獄少女は黒い藁人形を手渡した。
地獄少女は、地獄流しの説明を始めた。
憎い相手を地獄に流すかわりに、自分も死後地獄に流される事。
「あとはあなたが決める事よ」
そう言って、地獄少女は好美の前から姿を消した。
気がついた好美は、また部屋のパソコンの前にいた。
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