パソコンの前に座った好美は、時計を確認する。




11時55分。




「間に合った」




秒針の動きがやけにゆっくり感じていた。




10










……











……カチ。




好美に迷いはなかった。


いつもならそんな噂話を信じる事は無い。




しかし、追い詰められた好美は、そんな噂話にもすがるほど追い詰められていた。


真っ暗な画面。




「……馬鹿みたい」




何も起こらない画面に、好美は一瞬われに返った。


こんな事に真剣になってしまった自分が恥ずかしかった。




気を取り直して、パソコンの電源を落とそうとした時だった。


真っ暗な画面に、突如炎が映し出された。

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