特進の生徒達は、夏休みの思い出に浸っている時間は無い。


夏休みが終われば、すぐに実力テストが行われる。




好美は、そこで逆転するために、夏休み全てを勉強に注いだ。




そして試験当日。




好美の準備は完璧だった。


好美自身も今までに無い手ごたえを感じていた。




これで負けるような事は無い。


好美はそう確信していた。




テストの結果が発表された。




1位安藤サオリ


2位藍川七瀬


3位華空 優雨




7位相田好美




好美の成績は下がっていた。


あれだけ勉強したのに、今まで以上に下がってしまった。




勉強よりも憎しみが増し、今までの冷静な好美では無かった。


いくら勉強しても焦りが先行してしまっていた。




その結果、膨大な勉強も無駄に終わった。


好美の絶望は計り知れなかった。




意識を失いそうになり、その場で倒れ掛かった。

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