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ピリッとした緊張感の中、すぐに授業が始まる。
学校の授業と言うよりは、一般には過激に見える有名塾の夏期講習のような授業風景。
教師の激しい指導の声が毎日のように響く教室。
生徒達はそれについていくのに必死に日々を過ごしている。
チャイムと同時に授業が終わる。
「相田、昼休みにちょっと職員室に来てくれるか?」
教室を出るときに、國本が好美にそう伝えた。
「はい」
少し不思議そうな顔をして、好美は応える。
特に心当たりも無く、好美は言われた通り、昼休みに職員室に向かった。
「失礼します」
好美は頭をさげ、國本のところに向かった。
「おう、相田。悪いな、そこに座って」
笑顔で立ち上がった國本が、職員室の隅に好美を案内した。
「相田、早速相談なんだが、お前生徒会やってみないか?」
國本は、好美に生徒会に入る事をすすめた。
この学校では、歴代特進の生徒が生徒会長になるのが恒例になっていた。
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