第51話



「俺と一緒に行く?」




一緒に来るなら、神無は見たくもない、現実を突き付けられるかも知れない。










俺が住む所は。






暗くて。



汚れきった世界。









人の生死が問われる。







ーーーーそんな場所。





「神無、覚悟はある?」




こんな事は、思いたくないけれと、莉茉さんの“もしも”の現実を、受け入れられる覚悟が。






理不尽な事実を、直視する勇気がなければ、俺は神無を連れては行けない。







ーーーー愛おしい、君だからこそ。

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