急転・雷鳴ー神無sideー

第26話


「………………あ、雨…。」


「ん?」




ぽつりと呟いた私の視線の先に、同じように朔くんの目も向けられる。







そして、微かに笑った。




「ーーーーあぁ、やっぱり降り始めか。」


「うん、急に天気が悪くなってきてたもんね。」




ちょっと、残念。







朔くんに頷いた後、じっと窓の外を眺める。







仄かに、雨の匂いが香った。

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