第25話
「銀次、組員も数人、ここに来させろ。」
この場の、制圧。
呆然としたままの、水瀬茉莉の確保。
やる事は、山積みだ。
時間がない。
あの莉茉ちゃんの状態を見た限りでは、おそらく一刻の猶予もないだろう。
「………………っっ、莉茉ちゃん…。」
銀次の返事もろくに聞く事なく、莉茉ちゃんの元へと、俺は走り出す。
駄目だよ、莉茉ちゃん。
暁を置いていっちゃ。
何がなんでも、生きなくちゃ、駄目だ。
………………莉茉ちゃんに辿り着くまでの道が、とてつもなく長く感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます