第44話

「…ありがとう」


シンの素直な気持ちだった。ユウはシンの疲れた心を見破っていた。

ユウの優しさの奥深さを、シンはしっかりと感じた。


シンには聖母マリアのことなんてわかりもしないが、きっとユウのように力強くて優しさに満ち溢れていたんだろうと思った。


親からプレゼントを貰ったことのないシンには、クリスマスは寂しさの象徴だった。

でもユウと出会ってからは、クリスマスの景色は素晴らしいものになった。


ユウがいることで、きっとこれからも楽しくて幸せなクリスマスを過ごせることを予感させてくれていた。

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