みんなで急いで､いつもの円陣ﾐｰﾃｨﾝｸﾞﾎﾟｼﾞｼｮﾝについた｡

しかし､いざ決めようという話になってもなかなか思いつかない｡

2､3時間は悩んだ｡

すると､いつもはあまり喋らないﾏｻﾌﾐが口を開いた｡

｢ﾗﾌﾞ､ﾊﾞﾝﾄﾞ､ｸﾙｰでL.B.Cってどうかなぁ?｣

全員が一瞬固まった｡

『いいねぇ』

みんな即座(そくざ)に同意した｡あんなに悩んだのに､ﾏｻﾌﾐの一言で決まってしまった｡

意味はよくわからなかったが､なんとなく響きはｶｯｺよかった｡

｢よぉし､俺たちはL.B.Cだぁ､よろしく｣

『おぉぉぉぉぉ』

こうしてﾊﾞﾝﾄﾞ名もやっと決まり､中1が終わる頃､ｼﾝのﾊﾞﾝﾄﾞ活動は本格的に始まった｡

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