鎌倉・伊豆旅行記 2

 7月24日。祝日。スポーツの日。東京 五輪オリンピックの開幕日である。今日から8月9日の日曜日まで、17日間のスポーツの祭典。僕たちが大注目しているのがサッカー日本代表であるのは言うまでもないだろう。既にグループステージは始まっている。サッカーは中2日の休養を挟まなければいけない都合で、17日では試合を消化しきれないのだ。だから五輪開幕に先立って、女子は22日から、男子は昨日23日から、1回戦が行われていた。

 たま新の記事も、オリンピックグループステージ1回戦の方に大きく紙面が割かれていて、僕たちの試合は簡単に結果のみ記してある程度。前の試合に比べ扱いが小さい。埼玉県勢同士の対戦だから、もっと大きく書いてあるものと期待していた僕は、落胆を隠しきれなかった。「仕方ないわよ」母は慰めたが、この時の僕は受け入れられなかった。この日の記事は切り抜きにせず、破り捨ててしまおうかとまで考えた。

 だけど、同じ山崎記者の五輪サッカー記事を読んでいるうちに気が変わった。山崎記者は、五輪の方を取材に行っていたのだろう。丁寧に書かれたその試合内容は、見ずとも手に取るように分かった。我らが日本代表は、初戦の南アフリカ相手に素晴らしい試合運びをして、1-0の勝利。さいサファ所属の若きDF 木高きだかも出場し、活躍したらしい。地元の新聞とはいえ、やはり国を背負って戦う五輪代表の方に力を入れるのは当然なのだ。そう自分に言い聞かせて、悔しい思いを飲み込んだ。それから、僕たちの記事と同様に、五輪の記事も丁寧に切り取って、大切にファイルしておいた。


 オリンピック期間中は、Jリーグも天皇杯も試合がない。学生のメンバーは夏休みに入ったので、僕もそれに合わせて7月31日の金曜日から十日間の長期休暇を取った。その分、お盆休みはなくなったし、有休も残っていない。後悔はしていない。


 最後に7月末時点の筋トレ記録。ランニングは毎日14キロ。腹筋腕立てなどは各210回になった。

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