僕のサッカー日誌2020 特別編 ~鎌倉・伊豆旅行記~
武藤勇城
鎌倉・伊豆旅行記 1
これは僕の備忘録。過去の出来事を、みんなとの楽しい思い出を、忘れないよう記録した日記の一部だ。その中から、青春の1ページ『旅の思い出』に関する部分を抜き出す。
……その前に、僕自身の話を少しだけしようと思う。最初に言っておく。僕はサッカーが好きだ。大好きだ。何があろうとも、それは変わらない。それだけは絶対に譲らない。そして僕には一つだけ、大きな秘密がある。その秘密が何であるかに関しては口が裂けても言えないが、そのせいで僕の過去の記憶は曖昧で、忘れやすくなってしまった。だからこうして、日々の出来事を日記に書き記しておいた。おかげで仲間たちとの旅行記を、このように形として残せるのだから、過去の記憶がなくなるのだって悪い事ばかりではないだろう。むしろ逆にとても良い事だったのではないかと、今はそう思っている。
この日記を書いていた頃。僕が仲間たちと、共に目指した夢、立てた目標があった。サッカー天皇杯、記念すべき第100回大会に出場し、優勝トロフィーをこの手に掲げる事だった。日本のトップリーグに所属する、トッププロ選手であったとしても、天皇杯優勝なんて簡単に手が届くようなものではない。ましてやプロでもない、高校サッカーレベルでしかない僕たちが、そんな大それた目標を持つなんてと、誰もが驚くだろう。そして不可能だと、誰もが思うだろう。それでも僕たちは不可能に挑んだ。その結果がどうだったかについては、ここでは割愛する。今回は、そんな無謀な夢に挑戦し、青春を捧げたかけがえのない仲間たちと、一緒に過ごした楽しい楽しい真夏のバカンス、3泊4日の鎌倉旅行の話に終始する。以下、2020年のあの日あの時の日記、全文そのままである。
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