第2話「魔法との出会い」

いくら読書が好きだからといって、読書についての探究はできなくもないがちょっと難しい。それに、発表もするのであれば聞いていて飽きないものが良いと考える私は、小学四年生から隠しているもう一つの好きなもので一旦考えてみた。

そう、それは魔法—。


私が小学校三年生の時の話だ。学校の図書室でたまたま見つけて読んだ本が、様々な魔法を使える魔法少女がのんびり旅をし、逢う人逢う人と仲良くなっていく、という内容のものだった。その時はまだ『魔法』というものに関して興味は微塵もなかった。だがその本を読み終わった直後、『私も魔法使いになって魔法を好きに使ってみたい…!』という気持ちに襲われた。

さらに、偶然にも見ていたアニメで魔法使いのキャラが出てきたこともあって、魔法が使えるということに、一層惹かれた。

魔法に対する好奇心と胸の高鳴りが、当時の私の心を掴んで離さなかった。

そして読書に続き『魔法』というものが、いつしか自分の『好きなもの』になっていた。


だがなぜそれを隠すのか。原因は、学年が上がり四年生になってすぐに起こった出来事にあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る