第43話

-side 神崎陸登-




ドスッ



「いっ、てぇ…」



痛みに顔を歪めながら目を開けると、目線の先には机の脚元。


ゴミ箱が天井に向かってそびえ立っている。


…ああ、俺が下から見てるだけか。


どうやらベッドから落ちてしまったらしい。


まだ少し痛みの残る体を起こす。


時計の針は3時を示していた。



「…やべ、寝すぎた」



ちょっと二度寝するだけのつもりが…。


まあ1回起きた時点で10時だったんだけど。

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