第15話

「そうですよ。壮太さんも琴乃さんも、何か理由があって今向こうにいるんだと思います」


「俺、2人のこと信じてるっす!だって、ここで一緒に笑ってた2人は本物だったって思うっすから!」


「壮太や琴乃がお前らの前で見せた笑顔、あれが嘘に見えたかよ?」



3人の言葉を聞いて、海都と目を合わせる。


海都は静かに口角を上げて。



「…そうだな。動くか」



待ってましたとばかりに顔を綻ばせる康太と俊哉。


達馬さんはやれやれといった様子で笑った。



「じゃあ、まずは陸登をどうにかしないとね」



みんなで迎えに行こうか、俺たちの大事な問題児たちを。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る