第14話
「…事実だって、分かってるから戸惑ってるんすよ」
「お前らマジで馬鹿だな。確かに2人が西側だったのは事実だ。でもな、お前らちゃんと聞いたのかよ」
「何を、ですか」
「決まってんだろ。裏切った理由」
裏切った理由なんて、聞いて何の意味があるんだ。
俺と同じことを思ったのか、今度は海都が口を開く。
「…そんなこと聞いて、どうするんだ」
「仮にも今まで一緒に過ごしてきた仲間だろ。お前らも、理由がわかんねぇから戸惑ってんじゃねぇの?へこむのは理由聞いてからでも遅くねぇだろーが」
達馬さんの言ってることも一理ある。
俺たちは結局、真実を知るのが怖くて逃げているだけ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます