第18話

「璃星さんはお美しいですな〜。他会社の役員や開かれるパーティーでは有名ですぞ。私の贈ったピアスが映えてより際立ってますな」


「お褒めに預かり光栄です。私には勿体無いほど素敵なピアス、ありがとうございます」


「いや〜素晴らしい。ぜひうちの息子と…出来なければ、私の愛人とかどうだね?」


片手に持ったシャンパンを取られ、潮留社長は自分の口へと流し込んだ。


腰に回る手がいやらしい手つきで撫でられ、わざと私の胸を自分の方へと寄せた。


うわーきっつ。


笑みは絶やすことなく、私は抵抗しなかった。


ただ一つ、芹がここにいたら危なすぎる。


さっきから姿が見えないけど何処にいるんだろ。

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