第14話

璃星様も気を付けて下さいと、心配そうに見つめられ、私は視線を下に向けた。


それ、芹がしたとはいえ、私も関係してるなんて言えない…


今日のパーティーは、誰も芹の棘を刺激するようなことはしないでと祈るしかない。


「これでドレスは完璧〜…璃星様、お美しいですっ!」


胸元がパックリと開いた、黒と赤のミニスリッドドレスは大人っぽく色っぽいデザインで、腰にある大きなリボンがキュートさをプラスしている。


これ、物拾う時胸出るし、スリッド部分も下手したら丸見えじゃないか。


「細いウエスト、長い手足、うなじから肩にかけてのライン、豊満なお胸…そして、大きな瞳に小さなお顔、シャープなお鼻…!セクシーの象徴、理想の全国民理想の美です‼︎」


「いや、言い過ぎ…本当、慣れてないんで」


すごい迫力で褒められて、私も戸惑ってしまう。

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