第13話

「これ、露出やばくないですか?」


「そうですかね〜?社交界では普通ですよ」


こんな谷間が強調されたの、恥ずかしいどころじゃ無い。


「璃星様はスタイル抜群ですし、お胸もとっても大きいので、絶対似合います!!」


力説してくるメイドさんに私はただ苦笑いするしかなかった。


お胸って…恥ずかしい。


それよりメイドって、いつの時代でもいるんだな。


「それよりお聞きになられましたか?」


「何をですか?」


後ろのファスナーを丁寧に上げて、ウエスト位置にある大きなリボンを整え始めると、小声で語りかけるように話す。


「相津会長様のご子息です!昨日のパーティー以降行方が分かっていないとか…」

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