第12話
「璃星に近づく家畜は俺が殺処分してあげるね。大丈夫、怪我したり、逮捕されたりはしないよ。俺がちょこっと言えば、奴らは動いてくれる」
私の頬に手を伸ばす。
届くようで届かない距離が、芹の気分をただただ高めていく。
「だから璃星は、好きに生きて、俺の中で永遠に存在していてね」
矛盾してる。
自傷気味なあなたは、なぜ私に固執するの?
成り上がりとはいえ、お金はあるし、それなりに不自由はしてないけれど、界隈から見ればド底辺だ。
「永遠に、ね?」
繰り返される言葉は、私の胸を握り潰す。
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