第8話

「ねぇ、璃星」


温風から冷風に切り替えて、シャワーを浴びて火照った体に、涼しい風があたる。


そういえば、髪は最後に冷風を当ててあげるとサラサラになるって言ってたな。


「昨日ね、璃星に言い寄ってた相津会長の息子いたでしょ?」


「あー、あの方ね…」


話している途中に次から次へとボーイへお酒を要求して、飲まざる負えなかった。


思い出すと、吐き気が…


「あれね、今ここにいるの」


「そうなんだ…。どういうこと?」


納得した私は一瞬で疑問へと変わった。


ここは芹のスイートルームで、今は私と二人きりだと思ったんだけど。


え、なんか変なこと聞かれてないよね…?


風呂とか普通に入っちゃったし気まず。

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