第3話

「今日で今月のパーティーは終わりだから、ゆっくりできるよ」


「お家帰りたい…」


これが終わったら、ゲームして、カップ麺食べながら漫画読んで、寝たい時に寝るんだ。


誰にも邪魔されない私だけの部屋で。


大嫌いなお酒も、味が濃いだけの肴も、今日胃に詰め込めば終わる。


奥から冷たい水を持ってきた芹が、私の上半身を起き上がらせて、飲ませてくれる。


喉にひんやりと水が通る感覚が、私の気分を少しすっきりさせた。


「璃星、指輪どこ?」


私の左手の薬指を絡ませて、私に問いかける。


少し、冷たく聞こえるのは気のせいだろうか。


「指輪…指輪はね、ここ」

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