第2話

「明るい…目が痛い」


「いっつも部屋に引き篭もってるからだよ〜。たまにはカーテン開けて、窓もついでに開けないと」


長い廊下には高級そうな絨毯が敷かれていて、芹が履いてる革靴の歩く音を吸収してる。


胃の辺りがムカムカして、最高に気持ち悪い。


原因は分かりきってる。


昨日のパーティーで空きっ腹にシャンパンとワインを大量に飲んだから。


「今日も出なきゃダメ…?」


「出なきゃダメ」


連日パーティーに出席するのは億劫すぎる。


無駄に長い廊下を進みながら、とある部屋の鍵を私を抱えたまま器用に開けて、優しくベッドへと降ろした。

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