手書きの手紙や年賀状....エトセトラ

たまに手紙を書きたくなる。

祖父母や久しく会っていない友人、異国の地で頑張っている友人、恩師の先生、合唱団時代の懐かしい先輩。

また、母の日や父の日が近づいて今年のプレゼントは何がいいかなと考えているときには両親に。

ラインはとても便利だが、たまに便利さよりも丁寧さを優先したいときがある。

私のことを考えながら一文字一文字丁寧に、と書いてくれたであろう手紙を貰うとそれだけで報われるような気持になるからだ。

片手間で送信してすぐに既読が就くのではなく、もう相手に手紙は届いただろうか、返信は来るだろうかとソワソワするのもたまにはいい。

私は小さいころから手紙が好きだったので、中学三年生くらの時に安い万年筆とインクを母に買ってもらい、ひたすらに字を練習した記憶がある。

友人からは年寄り臭いと言われてしまったが大満足である。

手紙は勿論年賀状もとても好きだ。母は準備がめんどくさいと言って年々送る数を減らしているが、私はすきだ。

遠方に住んでいてなかなか会うことができない小さな従姉の成長を知ることができるのは年賀状だけであったし、唯一友人からもらうことができる特別な手紙のような感覚でとにかく嬉しくて、元旦の朝起きてすぐポストを確認しに行くのは私の仕事だった。

相手との一年を振り返りながら、「昨年はこんなことがあったね、今年もよろしく」と文を綴るのが楽しかった。

合唱団の小さい子からは、可愛い絵とかろうじて読むことができる文字で、「いつもありがとう、だいすきだよ、ことしもがんばります。」という年賀状が届き、横にはその子のお母さんがきれいな字で「昨年は大変お世話になりました。家でいつもあなたのことを楽しそうに話しています!今年もよろしくお願いします。」と綴ってくれていた。

私の知らない嬉しいことを知れたし、可愛い文字と絵も見れるしとても嬉しいものである。

なので、日本の年賀状文化はできれば廃れてほしくない。

年賀状好きとして今年もしぶとく手書きで送ろうと思う。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

将来未定、 @sa-ti

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ