第3話 虹の国の呪い
『ねぇ、お母さん、虹の国の人たちは、みーんな魔法が使えるの?』
『そうよ。だから虹の国はとても豊かで、みんな幸せに生きているのよ』
『いいなー。あたしも魔法が使えたらなー』
『まぁ、ムリな話よね』
「よく聴くのだ、姫よ。この国の東に巨大な山がある。その山のてっぺんに守り神の巨大蛇がおってな、え、おい、なにやってるんだ、姫!?」
「え、その蛇にお願いすれば呪いが解けるんですよね?わたし行ってきます」
虹の国のお姫さまはとてもせっかちな性格なのでした。
「姫よ、おまえをこの国から出すわけにはいかない。虹の国の住民は、外に出たら魔法が使えなくなるし、1日以上国の外に出ると、2度と帰れなくなるんだぞ!」
「知っています。なので、今から行って夜明けまでに帰ってきます」
「ダメだ!」
「お父さま、この国が滅んでもいいのですか!?」
「おまえを失うくらいなら、わしはこの国が滅んだ方がいい!さよなら、虹の国!!」
「アホ言うな、ハゲ!」
お姫さまは国王の静止も聴かず、走りだしていきました。
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