第2話 虹の国の危機

『ねぇ、お母さん。どうして虹の国のお姫様は、こんなにすてきなの?』


『それはもちろん、かわいいし、歌もダンスも上手で、お喋りも面白くて、それに体力ものすごいんだから』


『すてきー!』


『けどそれだけじゃないの。虹の国の王族は、とある特別な力を持っているのよ』


38日間も雨が降らなくなってしまった虹の国。


その知らせを聞いたお姫さまが向かった先は、虹の国の国王、つまり彼女の父親のところでした。


「お父さま!このままでは虹の国が滅びてしまいます。なにかわたしにできることはないのでしょうか!?」


「姫よ、じつは大昔にもこういうことがあった。雨が降らないのは、『呪い』のせいなのだ。そしてその呪いを解く方法がひとつだけある」


国王はいかにも偉そうな椅子に座っており、その呪いについて語った。










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