第2話 あー坊感激する…?

 ついにあー坊は、グルテンフリーの生活に突入した。


 数か月、あれほど大好きだった「粉物」を諦め。恋焦がれている「パン」を捨て。

 まさに気合と根性の数か月だった。


 だった…と言っても終わったわけではない。ただ一つ…そう、ただ一つ。


 パパが帰ってきたのだ。


 簡単だよ~。ってパパに言われた米粉のシフォンケーキは失敗に終わり。


「水入れたらしぼんだんだもん!しゅ~ってしゅ~って!!」


「お…おう…よくわからんけど一緒に作ろうね」


 一緒に作って分かったこと。ただの手順ミス。


 細かく説明してくれんとわからんもん!


 だって。そんなにかわいく言われたら書いてあげたくなるじゃないか。細分化したレシピを!


 なんだかんだ一緒に作った米粉のシフォンケーキはとても美味しく焼けました。


 そして、その夜。


「明日は何作る?スイーツ?パン?何が食べたい?」


 そう尋ねる僕に


「なんでそんなにしてくれるの?あーぼのために?誰もそんなのことしてくれなのに」


 そう言って感激してるのか驚いた表情と期待に満ちているかのような表情とが入り混じっていて。これはこれは、あー坊はきっと僕に惚れ直したに違いないと。

 調子に乗るぼくだが。


 実のところ僕の仕事はものすごく暇である。家を空けている約二か月間をギュッとすると二週間も仕事してないのかもしれないし。なんなら一日二時間以上仕事することなんて滅多になく。休暇に入り、自宅に帰り、かわいいかわいい妻あー坊のために!ありあまった力を存分に見せつけたくて仕方なかったのだ!


 だので!オーダーされればなんだって!


 て感じで。あー坊のためにあー坊のグルテンフリーを応援する意味もかねて。

 米粉でパンとかジャガイモでサンドウィッチとかスイーツも何種類か作ってさ。しっかりと株を上げてまた仕事が始まりました。


 だけど今回一番美味しかったのは…あー坊が初めて作った「赤飯」でした。


 ふたりで褒め称えながら頬張りました!


 あー坊は、はじめてのおせち作りにチャレンジするそうだ!


 もちろん赤飯もラインナップ入り。


 そして、なぜか甘いもの系はパパ担当らしく。コーヒームースなるものを作らないといけないらしい…。


 年末年始が楽しみだな。


 そして、今回この文章は。あー坊が買ってくれたノートPCを使って書いてます。

 中古だけど、今までスマホだったからめっちゃ書きやすいぜ!


 パソコン設定とか全然詳しくないから、いろいろ勉強しながらだけど小説書いたりしていきたいと思います。


 ありがとうあー坊ちん

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